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株式会社 東京設計事務所

技術案内

水災害に強い防災まちづくりに向けた共同研究に参画します

入間市、株式会社東京設計事務所、株式会社スカイデータ及びシスメット株式会社の4者は、降水量の実績値や予測値を主とした防災に係る気象情報の閲覧や、避難指示等の危機管理判断を支援する基礎情報(浸水発生の見通し等)を配信するシステムの構築に向けて、共同で研究を実施する協定を5月24日に締結しました。

共同研究の経緯・目的

 近年、降雨の局地化・集中化・激甚化によって各地で浸水被害が多発しています。今後は、気候変動等の影響で更なる降雨量の増加が見込まれるため浸水リスクが高まることが予想され、都市の浸水対策は喫緊の課題となっています。

 気候変動を踏まえた都市浸水対策に関する検討会(国土交通省下水道部)の提言(2020年6月)では、「ソフト施策の更なる推進・強化」として、下水道等の施設計画を超過する降雨時においても被害を最小化させるために、ソフト施策を推進・強化することが重要である旨が示されています。具体的な取組としては、「出水時の下水道の水位や浸水状況等の観測情報などの発信、蓄積及び活用策の充実」、「防災部局との連携による、避難行動や水防活動の促進等に効果的な情報発信の充実について、ICTの活用も含め多様な手法による取組の推進」などが挙げられています。

 こうした経緯から、当社では、入間市との連携協力のもと、株式会社スカイデータ及びシスメット株式会社と共同して水災害に強い防災まちづくりに向けた研究開発を行い、防災に係る気象情報の閲覧や、避難指示等の危機管理判断を支援する基礎情報を配信するシステムの構築に取り組んでいくこととします。

実施期間

 令和5年5月24日~令和6年3月31日

期待する効果

 水災害における避難指示の発令等の危機管理判断は、これまで、職員が必要な気象情報等を閲覧・収集・分析し、対応してきました。このうち、「収集・分析」を自動化することで、迅速な危機管理判断への寄与が期待されます。また、「浸水発生の見通し」は、気象庁が発表する警戒レベルを踏まえて段階的に設定することで、的確な危機管理判断への寄与が期待されます。

共同研究の内容

 ① 浸水実績を踏まえた浸水発生の見通し等の分析
 ② 気象情報や避難指示等の危機管理判断を支援する基礎情報の配信に係る検討とシステム構築

<添付資料>