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#海外 #中途 #海外ソフト

専門性と経験を高めて
社会のニーズに柔軟に応える

A.O.

2011年入社
TECインターナショナル 技術グループ
ソフト・ソリューション事業運営チーム
(記事掲載時)

海外プロジェクトの総括として

私は現在、東ティモール国の水道公社を対象とした能力向上(キャパシティ・ビルディング)プロジェクトに、「総括/人材育成/組織強化」として携わっています。プロジェクトは、人材育成、顧客サービス、事業モニタリング、配水管理、浄水場の維持管理の5つの分野の活動で構成されています。総括として、これらの各々の活動を促進し、プロジェクトとして一つに取りまとめる役割を担っています。
「配水管理」および「浄水場維持管理」の活動は、日本の地方自治体が担当しており、公社側と地方自治体側との調整を緊密に図りながら、プロジェクトを運営しています。
また、「人材育成」と「顧客サービス」の業務も並行して行っています。今年度はプロジェクト1年目にあたり、公社職員のキャパシティ・アセスメントの実施、職員の到達目標の検討、顧客意識調査の実施、料金徴収状況の分析などを実施してきました。それを基に、現在は研修計画の立案、第三国(インドネシア、カンボジア)での研修準備、料金収入改善計画の立案や計画実施のためのタスクフォース活動の着手等の活動を行っているところです。

内紛の影響を受けつつも

南スーダンでの能力向上プロジェクトは、2016年に国内紛争の影響で現地での活動が禁止され、プロジェクト活動が継続できなくなる可能性にぶつかりました。その際、隣国のウガンダの上下水道公社と交渉し、彼らの研修センターやリソースを利用しながら連携して研修を行うことに合意でき、プロジェクトの継続を可能にしました。
その後、南スーダンの公社職員をウガンダに迎え入れて、約3年間の第三国研修を行いました。同じアフリカの事業体の実務的なグッドプラクティスを学ぶことができ、非常に良い機会でした。同時に、優良な水道事業体との新たな提携協力の模索、第三国研修の実施、カウンターパートの主体性の向上などについて、クライアントからも高い評価を得ることができたのは幸いでした。

自由闊達な社風

東京設計事務所は上下水道セクターに特化したコンサルタントですが、彼らのエンジニアリング分野における高い専門性を学び、自らの培ってきたソフトウェア分野の知見を融合することで、より相乗効果の高い、より途上国のニーズに適したコンサルティングサービスを提供できると考え、入社を決めました。
私は入社前からソフトウェアコンサルタントとして上水道案件に携わっており、当時は東京設計事務所が実施する3つのプロジェクトに参加していました。そのため、その時から東京設計事務所の社員や社風を知る機会があり、比較的自由闊達な社風も大きな決め手となりました。

専門性と経験を高めて社会のニーズに柔軟に応える

個人的には、まずは実施している東ティモールの能力向上プロジェクトの総括として、対象の水道公社の能力向上をしっかり図り、実効的な成果を出していきたいと思います。水道公社の提供する水道サービス水準はかなり低い状態で、事業運営の観点からも、持続的な水道サービスからは程遠い状況です。取り組む課題は山積みですが、プロジェクトを通して少しでも公社の経営基盤を強化し、サービスの改善を図り、東ティモール国ディリ市民に安全できれいな水を供給し、ライフラインの維持に繋げることが当面の目標です。
コンサルタントとしては、民間連携、PPP、気候変動、デジタルトランスフォーメーション(DX)など、新しい潮流や環境の変化に対応できるよう、自分の裾野を広げ、専門性や経験をさらに高めていきたいと思っています。社会のニーズに柔軟に応えることができるコンサルタントを目指していきたいと思います。

わたしの休日

海外では、出張先の国の状況によって過ごし方も様々です。なるべくジョギングやスポーツなど、体を動かして気分転換をするようにしています。
日本では、少年野球チームのスポーツ少年団コーチとしてお手伝いしています。子供が卒業するまでは、そういった活動にもたくさん参加していきたいです。

TECグループで働く魅力とは

当社は、エンジニアリング分野で高い専門性を発揮していますが、ソフトウェア分野の強化にも積極的に取り組んでいます。開発途上国を対象とした上下水道プロジェクトでは、上下水道事業を持続性のあるものにするために、特にエンジニアリング分野とソフトウェア分野(エンジニアリング以外の分野)のバランスの取れたコンサルティングサービスが求められています。つまり、エンジニアリング分野とソフトウェア分野を融合させたトータルソリューションが必要不可欠であり、そのための取り組みの土壌が当社には整っています。
また能力向上プロジェクトでは、水道局や水道公社の職員とともに、水道サービス向上の最前線にいる方々と一緒に仕事をする機会も多くあります。開発途上国では、「Water is life」という標語を掲げている水道公社があり、その言葉通り、水は住民の生活や命に直結しています。水道局や水道公社の支援を通して、安全できれいな水を一人でも多くの住民に提供できるように取り組み、住民の生活や衛生の向上に貢献すること、プロジェクト活動がそれを支えていると実感できることは非常にやりがいのある仕事です。こうした貢献ができるのも、当社の魅力の一つだと思います。
新しい変化に柔軟に対応している会社ですので、比較的自由な社風の中で、ご自身の可能性を追求できると思います。
少しでも興味を持たれた方は、軽く門をたたいてみてはいかがでしょうか。